第3章 涙の意味とは

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ど、どうしよう……冗談だったらいいんだけど……。 「今の兄弟の人?」 「え、ええ。まあ……私のお兄ちゃんです……」 「あ、お兄さんだったんだ」 先輩の言いたい事はわかります。 身長は高いくせに、顔が童顔だからよく中学生に間違われるんだよね……。 そして私より美人だ。 お兄ちゃんに言ったら怒られそうだから言わないけどね? 「さ、帰ろう」 「はいっ!」 あ……でも、お兄ちゃんのお陰で緊張がすこしだけほどけたかも。 少しだけちゃんと笑えるようになった。 それからしばらく歩いた頃、先輩のコートのポケットから着信音が鳴る。
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