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「あ、ごめんね。……もしもし?」
先輩は携帯で何やら話始める。
「え……今から? うん……わかった。うん……それじゃ」
話終えた先輩は、携帯を仕舞い、私に申し訳なさそうな顔をする。
「ごめん真緒ちゃん。ちょっと姉さんに呼ばれて今から行かなきゃいけなくなったんだ」
「お姉さんにですか? わかりました」
先輩は「本当ごめん、また明日」と言って、いつも帰っている道とは違う方向に歩き出す。
私は先輩を見送り、そして家に向かって歩き出した。
久しぶりの一人の下校だなぁ……ずっと綾翔と帰ってて、そして先輩と最近は帰ってたから。
今思えば、私って一人で下校したことってほとんどないんじゃない?
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