第3章 涙の意味とは

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そして、そこから小さな包みを出して私に差し出してくる。 「え……?」 「誕生日プレゼント……ほら」 「あっ……ありがとう!」 綾翔が差し出してくれた包みを受けとると、柔らかい固体のものが入っているのがわかる。 「あ、開けてもいい?」 「ああ」 リボンをほどいて中身を取り出すと、くまのキーホルダーが出てきた。 「わあ……可愛い」 「お前、くまとか好きだっただろ……だから。……誕生日おめでとう。真緒」 「綾翔……」 くれないって言ってたくせに……本当、優しいんだから……。 また、自然と涙がポロポロと溢れ出てくる。
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