第4章 幸せはここに

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みんな好きなケーキをお皿に乗せて、自分の前に置いた。 そして…… 「じゃーん! ロウソク!」 「火、つけて消そう」 それぞれのケーキに一本ずつロウソクを差し、それに火を灯していく。 まだ外は明るいので、カーテンを閉めて少しだけ部屋を暗くする。 「よっし! これでオッケーっ!」 「誕生日とかじゃねえんだから! お前わざわざ買ってきたのかよっ」 「頭の中は小学生以下だねぇ。ケーキを見るとロウソクを差したがるこど……ガキみたいな」 綾翔は「ありえねー!」といいながらもロウソクの火をながめていて、斎藤くんは…… 「可愛いとこもあるんだねぇ」 なぜか私をニコニコと子供を見るような生暖かい眼差しで見てくるのが……痛い。
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