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「そういえば、佳奈のお祖母ちゃん家って、新潟にあるんだっけ」
「うん」
「いいなー……私もお祖母ちゃんの家が遠くにあったらなぁ」
私のお祖母ちゃん家はバッチリ道内、それも市内にいるんだからね。
遠出なんて滅多にしない。
時々お父さんの仕事の関係で遠出するくらいだから、なんだかつまらない休日を過ごしている。
「じゃあ、お開きにすっか。あー忘れもんすんなよ」
「はいはい。それじゃ……」
斎藤くんは立ち上がりニヤリと笑って私を見てくる。
え、な、なんですか。
「三浦さん。帰る方向一緒だったよね。途中まで送るよ」
「うん」
「だから、綾翔は河井さんを送ってあげてね。それじゃ、お邪魔しましたー」
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