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「お前ってさ……なんか、ずるいよな。本当ずるいよ」
「な、何がよ……?」
「あの時、俺が言いたかった事を言ってたら良かったのかもしれないな……そうすりゃ、少なくとも今は変わってたのかもしんねーのに……」
「綾翔……?」
その時、綾翔が言いたかった事はまったくわからなかったけど……なんでかな?
綾翔、すごく……。
「ま、いいや。じゃーな真緒」
「うん……」
悲しそうで聞きたかったけど、なんだか聞けなかったな。
本当は何を言いたかったんだろう?
でも……私も言いたい事言えなかったな……きっと綾翔にも同じように言いたくても言えない事があるのかもしれない。
明日はクリスマスだ……。
こんな不安な気持ちを吹き飛ばして先輩に会わなきゃな。
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