1449人が本棚に入れています
本棚に追加
/845ページ
綾翔と別れて家に入った私。
綾翔のことがなんだか頭から離れなくて苦しくなる。
私は部屋のベッドに腰をかけて、プレゼント交換で貰ったつつみをあけてみた。
「あ……可愛いマグカップだ」
中身は黒猫の模様が描かれたマグカップで、とても私好み。
このプレゼントが当たってよかった!
「でも、結局誰のか、私のは誰に渡ったのかってわからないんだよなぁ……」
こう……気持ちがモヤモヤする。
でもそういうルールだから仕方ないんだけどね……。
「マグカップ……か」
このマグカップが――綾翔のもので、綾翔も私が選んだプレゼントを持っている事に気付くのはもっともっとあとの事。
「……趣味、悪いな……昔から……か」
そしてクリスマスが近づく――
最初のコメントを投稿しよう!