第1章 最後の思い出

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二人の話しに対して、綾翔は深く頷きだした。 「みんな小さい小さいって言うけど、私だってしっかりあるです!」 「河井さん。君のは“ある”って言える大きさじゃないよ。三浦さんを見なよ。あるでしょ」 私は横目で佳奈を見た。大きなふくらみが二つ。 そして自分のを見ると、小学生のような断崖絶壁が目に入った。 綾翔と斎藤くんは、「ほら見ろ」といった目で私を見ていた。 私は自分のお子ちゃま体型が悲しくなり、自分の席で体育座りをしてグスグスしはじめた。 「真緒、これから。大丈夫」 佳奈は哀れむような顔で私の肩の上に手をおいた。
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