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「じゃあココア飲んで温まろうか」
「はい!」
先輩は「ココアを二つ」と頼み、ポケットから財布を取り出す。
「あ、先輩私のは私が……!」
「いいからいいから」
「あ……」
先輩は私の分を出してくれる。
そしてココアを二つ受け取って、片方を私に差し出した。
紙コップからモワモワと湯気が出ている。
「ありがとうございます……先輩」
そう言って、ココアを一口、少しだけ口の中に含んだ。
ちょっと熱めのココア……口の中に甘くて少しだけ苦いような味がフワッと広がる。
「おいしい……温まりますね」
「うん。すごくおいしい」
公園を出て、ココアを飲みながら大通りへと向かって歩き出しす。
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