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「真緒サン」
「は、はい?」
「今の話は兄貴にはナイショ……ね?」
「あ……うんわかった」
「その先輩にも綾翔にも……だよ」
人指し指を口に添え「ヒミツだからね」と言い残して取り巻きたちと公園の外に出ていってしまった。
あ、嵐が去った……。
「真緒ちゃん、彼と知り合い?」
「知り合いというか……ほ、ほら私のクラスメートの金髪の……覚えてます?」
「うん。前告白されてた人だね?」
「その人の弟さんなんです」
そっくりすぎて大変です。
いやもう笑いたくなるくらいに。
先輩が買ってきてくれたコンポタージュの缶を開けて、コクリと飲む。
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