第4章 幸せはここに

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やっぱりコンポタは美味しい。 飲むたびに一緒に流れてくるコーンの粒……最後の一粒まで食べるのは難しいけど。 公園の時計を見るともう7時をまわっていた。 それを確認した時、また携帯が震えた。 「あっ、また……すみません」 「うん」 「誰からだろ……あ」 携帯には“着信:篠原綾翔”と出ている。 綾翔からだ……綾翔から電話なんて珍しい……じゃなくて出ないと! 「もっ、もしもし!」 『おー……』 綾翔の声だ……。 寒いのに、なんだか少しだけ体が熱くなるのを感じる。 『お前、まだ先輩といるのか?』 この問いに、今度は体の熱が冷えていくのを感じた。
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