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「……うん」
そう答えたけど、やっぱり先輩といるだなんて綾翔には言いたくないよ。
でも言わなきゃ……。
隣に今先輩がいて、多分電話の声は漏れてしまっているだろうから。
『そうか……。あのさ、お前、今日一人なんだよな?』
「えっ……うん、なんで知ってるの?」
『真紀さんから電話きた』
「お母さんから? なんでわざわざ……」
どうやら、お母さんが綾翔の家に私が今日は一人だということが連絡されたらしい。
『それで、母さんが今日は家(うち)に来いってさ』
「えっ!? 綾翔ん家に!?」
『ああ。一人じゃ危ないし食事もいるだろうからって……なんかクリスマスやるとか言い出してさ。どうする?』
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