第4章 幸せはここに

36/93

1449人が本棚に入れています
本棚に追加
/845ページ
どうするって……そりゃあ行きたいし、わざわざクリスマスまでやるって言ってくれてるんだから……。 でも――どうしよう先輩のこと……。 「ちょっと待って」 『ああ』 私は電話を手で押さえて、先輩のほうを振りかえる。 「先輩……あの、今日お母さんたちがいない事があの、えっと……幼なじみの家に連絡がいったみたいで、そのお母さんが今日は家に来なさいって言ってるんです」 「うん」 「だから、すみません今日はもう自然ヶ丘に帰りませんか……?」 そう言うと、先輩は笑顔で「いいよ」と言ってくれる。 先輩は幼なじみが男の子だってわかってるし、せっかくのクリスマスなのに何もしてない。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加