1449人が本棚に入れています
本棚に追加
/845ページ
どうするって……そりゃあ行きたいし、わざわざクリスマスまでやるって言ってくれてるんだから……。
でも――どうしよう先輩のこと……。
「ちょっと待って」
『ああ』
私は電話を手で押さえて、先輩のほうを振りかえる。
「先輩……あの、今日お母さんたちがいない事があの、えっと……幼なじみの家に連絡がいったみたいで、そのお母さんが今日は家に来なさいって言ってるんです」
「うん」
「だから、すみません今日はもう自然ヶ丘に帰りませんか……?」
そう言うと、先輩は笑顔で「いいよ」と言ってくれる。
先輩は幼なじみが男の子だってわかってるし、せっかくのクリスマスなのに何もしてない。
最初のコメントを投稿しよう!