第4章 幸せはここに

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きっと思うことは沢山あるかもしれないけど……先輩は優しいから何も言わないんだ。 きっと……私の本当の想いを打ち明けても、笑顔で返してくるんだろうな……。 私は電話をもう一度耳に近づけた。 「綾翔?」 『ん』 「今から帰るから、明さんに言っておいて」 『わかった』 そして電話を切ろうとしたとき…… 『真緒!』 「わっ……な、なに?」 切ろうとしたとき、綾翔の私を呼ぶ声が聞こえたので、もう一度携帯を耳に。 『あの、さ』 「う、うん?」 『……気を付けて帰れよ』 綾翔はそう言って私の返事を聞かずにブチッと通話を切ってしまった。
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