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私は携帯をポケットにしまい、先輩と自然ヶ丘に帰るためにバス停へと向かった。
ここからでもあのツリーの明かりやジングルベルの曲が聴こえてくる。
今日はクリスマス……。
「先輩……今日はありがとうございました……」
あまりクリスマスらしいことはしなかったけど……私のためにここまで来てくれてありがとうございました。
そして――ごめんなさい……。
「いや、いいよ。また来ようね」
「はい……」
またって……来年?
来年のクリスマスも一緒に来ようと行っているんですか?
私が我慢をすれば、先輩を傷つけなくてすむのに、なんで私は正直になりたいって思っているのだろうか。
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