第4章 幸せはここに

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私は携帯をポケットにしまい、先輩と自然ヶ丘に帰るためにバス停へと向かった。 ここからでもあのツリーの明かりやジングルベルの曲が聴こえてくる。 今日はクリスマス……。 「先輩……今日はありがとうございました……」 あまりクリスマスらしいことはしなかったけど……私のためにここまで来てくれてありがとうございました。 そして――ごめんなさい……。 「いや、いいよ。また来ようね」 「はい……」 またって……来年? 来年のクリスマスも一緒に来ようと行っているんですか? 私が我慢をすれば、先輩を傷つけなくてすむのに、なんで私は正直になりたいって思っているのだろうか。
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