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バスに乗って自然ヶ丘に向かっている途中、なんとなく自分の中に気まずさがあり、先輩に声を掛けづらくて黙ってしまった。
先輩もなぜか口を開かない。
なんだろう……何かが消えてなくなってしまいそうで不安になる。
これから……きっと私たちは……。
「もうすぐでつくよ」
「あ、はい……」
先輩を傷付けてまで綾翔と一緒にいたいって思ってしまう私はどれだけ最低なんだろう?
まあ、綾翔と一緒にいたいって思ったって、綾翔がそう思ってくれないといけないわけで……。
綾翔に、好きになってもらわなければならないんだから。
好きに……なってもらえるのかな……。
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