第4章 幸せはここに

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先輩とわかれて、綾翔の家まで小走りで向かう。 何度か滑りそうになりながら……。 「はぁ……はぁ……寒い……息したら喉がすごく冷たくなってカラカラになる……」 冷たい空気を吸いながら、私は出来るだけ早くつこうと頑張って前へ進む。 外灯に照らされた雪がキラキラと光っていて、雪の下から見える氷が反射して眩しい。 「今……何時、だろう……?」 走りながらポケットに入っている携帯を取り出して時間を見てみると、時間は8時前。 このまま走っていけば8時までにはつき―― 「きゃっ!?」 携帯を見ながら走っていたため、足を滑らせて前の方へ倒れるように転ぶ。
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