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見事にヒットしたせいか、斎藤くんの頭がガクッとなる。
それから俯いて垂れ下がった髪の毛の間から鋭い瞳が覗く。
「河井さん。容赦ないよね」
「そ、そうですかね……」
「そしていい度胸だよね」
斎藤くんは体を起こし、髪の毛をサッと右手で直すと、私の方に迫ってきた。
何かを感じた私は、後退りをすると、後ろの壁に行き詰まってしまった。
「河井さん。お仕置きが必要かな……いたいな頭」
「ごごご、ごめんなさいです!」
斎藤くんは両手で壁に手をつくと、顔を近づけてきた。
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