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「う、うん……楽しかった、けど……巨大ツリーのとこ人がいっぱいいて……ちょっとガッカリした、かな」
「あーあれな。クリスマス当日に行ったらそりゃあ混んでるに決まってるだろ。クリスマス前に行かねーと」
綾翔は私の手を握ったまま歩き続ける。
じんわり手が熱くなっていき――
やだ……汗ばんでるかも。
「あ、綾翔……」
「ん?」
「い、いつまで……その、手を握っているの?」
「……は?」
綾翔は立ち止まり、繋がれた手を見て、みるみる顔が赤くなっていく。
「うわああああっ!? ち、ちげーからな! ただ忘れてただけだから勘違いすんなよ!?」
綾翔……可愛い。
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