第4章 幸せはここに

44/93

1449人が本棚に入れています
本棚に追加
/845ページ
「う、うん……楽しかった、けど……巨大ツリーのとこ人がいっぱいいて……ちょっとガッカリした、かな」 「あーあれな。クリスマス当日に行ったらそりゃあ混んでるに決まってるだろ。クリスマス前に行かねーと」 綾翔は私の手を握ったまま歩き続ける。 じんわり手が熱くなっていき―― やだ……汗ばんでるかも。 「あ、綾翔……」 「ん?」 「い、いつまで……その、手を握っているの?」 「……は?」 綾翔は立ち止まり、繋がれた手を見て、みるみる顔が赤くなっていく。 「うわああああっ!? ち、ちげーからな! ただ忘れてただけだから勘違いすんなよ!?」 綾翔……可愛い。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加