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綾翔ってば昔からすぐ赤くなって、いつもからかうのが楽しかった。
久しぶりに……からかってやろうかな?
「勘違いすんなってどういう意味ですかぁ?」
「なっ……」
「人の手をぎゅっと握っちゃって……勘違いすんなよってぇ? なにを?」
綾翔のお腹をツンツンとつつきながら、ちょっと意地悪をしちゃう。
綾翔は「あ……ぅ……」と声を出しながら顔は真っ赤になったままだ。
「綾翔ー?」
「だっ……だからっ……さっきのは……お、おまえ……の、こ……と」
語尾の方がゴニョゴニョと聴こえなくなる。
「えー聞こえないもう一回」
「だ、誰が言うかバカ! い、いいから母さんたちが待ってるから早く行くぞ!?」
ふふ、慌ててる慌ててる。
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