第4章 幸せはここに

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ビシッ 「あいたっ!?」 綾翔は私のおでこにデコピンをして、満足そうにクスクスと笑っている。 「あ、綾翔……?」 「ふっ……バカ真緒。さっきの仕返し」 「なっ……!」 「わかってるんだぞ、お前がさっき俺をからかっていたこと」 ば、バレていた……!? 綾翔は再びクスクスと笑って、また前を向いて歩いていく。 私はおでこを抑えて、少しだけ綾翔と距離が出来てから後をついていった。 綾翔の家につくと、明さんたちがケーキとご馳走を用意して待ってくれていた。 「真緒ちゃん、ささ座って!」 「うん。ありがとう」 「綾翔も座りなさい、ほらっ」 「あ、ああ……」
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