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明さんがホールケーキを切り分けて、綾翔と私のお皿に乗せてくれた。
真っ白なケーキに赤いいちご、サンタの砂糖菓子にチョコレートの家が乗っかったクリスマスケーキだ。
「うちは綾翔だけだから家族でクリスマスなんかやらないから、嬉しいわぁ」
「真緒ちゃん。どんどん食べなさい」
「うんっ！」
篠原家と私で、
「メリークリスマス！」
と言って、みんなでご馳走を食べ始める。
ケーキにチキン、シチューとサラダ！
美味しそうなものばかり！
「そういえば明さんって、料理教室いってるんだっけ」
「そうそう。そこでレパートリーを増やして……」
「何言ってんだよ。昔は食い物になってなかったくせに」
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