第4章 幸せはここに

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綾翔の優しさに、なんとなく温かくなる。 本当……綾翔ってば、いつもは意地悪なくせに、こういう時は優しくなるんだから……。 「ありがとう。綾翔」 「……べ、別に下で寝かせたら後で母さんに文句言われると思っただけで……!」 「はいはい。ありがとう」 「お、お前なあ……っ!」 綾翔ったらすごく真っ赤になっちゃって可愛いんだから。 ありがとう……綾翔。 綾翔の顔が真っ赤になっているのを見ていたら、明さんが部屋に入ってきた。 「真緒ちゃん。パジャマ貸してあげるからちょっとおいで」 「あ、うん!」 明さんに呼ばれて、私は綾翔の部屋を後にした。
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