1449人が本棚に入れています
本棚に追加
私が脱いだ服を明さんは畳んでくれる。
「そろそろ彼女つくってきてくれないと! ねぇ真緒ちゃん」
「えっ、あ……そうですね」
「それとも、いるのに内緒にしてるのかしら。ふふっ」
やっぱり……私、綾翔に彼女が出来るのも結婚されるのも絶対に嫌だ。
後悔……したくない。
言わないで後悔するのは、絶対に……絶対に嫌だよ。
「明さん」
「なに?」
「服、畳んでくれてありがとう。綾翔の部屋に行くね」
「ええ」
そうだよ。
それに、言ってみないとわからないじゃないの、ねえ?
私は、一番奥の部屋である綾翔の部屋の扉をあける――
最初のコメントを投稿しよう!