第4章 幸せはここに

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んだけど。 「人の決意を何ともまあ」 部屋に入ると、綾翔は布団の上で丸まって寝ていた。 掛け布団の上に寝ちゃってるし……どうしよ、明さんに布団借りた方がいいかな? それとも起こし―― 「……ふふ。綾翔昔から寝方が変わらないなぁ」 綾翔の寝方。 足を折って身体で包み込む感じで、何故か顔だけがうつ伏せ。 昔は息できてるのかなって心配したこともあったな。 「綾翔。綾翔ねぇ。布団掛けないと風邪引く」 「…………ん」 綾翔は少しだけ動いてから、またモゾモゾと丸くなる。 「あは、なんかかわいー」 それから、少し綾翔のことをイタズラしてみた。
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