第1章 最後の思い出

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それから私たちは、よく立ち寄る喫茶店に向かった。 私と綾翔の家とは逆方向だ。 私たちの家は、みんなバラバラの方向にある。 そんな中で私たちが見つけ出した寄り道場所が『berry』という喫茶店だった。 その喫茶店は佳奈の家方面にあって、斎藤くんの家は喫茶店から東側にあるらしい。 「今日は何にしようかなっ」 「私、アイスよりパフェが食べたい。メリーゴーランド……」 「あああっ、いいねメリーゴーランド!」 「ガトーショコラも食べたい……甘いものは神」 「ケーキもいいなぁ。でも今日は暑いから、やっぱりアイスがいいな!」 私たちはみんな徒歩で登校している。 バスなど交通機関は利用していない。なのでみんな、そこまで家が離れているわけでもないのだ。
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