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「寝ろ。今すぐ寝ろ。10秒以内に寝ろはい10ー!」
「ええええっ!? 10秒以内とか無理――」
「はい9ー! 8ー!」
「きゃああああっ」
綾翔が数字を数えている間に私は急いでベッドの中に潜り込む。
綾翔のベッド……綾翔の匂いがする……!
「よし。そのまま寝ろ。口も目も開くなよ陽が昇るまでな」
「……!」
酷い!
そんなに長い時間開けないとか死んじゃうんだけど!?
カチッと音と共に部屋の電気が消えるのがわかる。
まぶたの向こうが真っ暗だ。
私はうっすらと目を開けると、雪明かりで部屋の中が明るかった。
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