1449人が本棚に入れています
本棚に追加
隣を見ると、綾翔がゆっくりと布団の中に入っていくのが見える。
「……綾翔」
「なんだよ」
「布団、痛くない? 変わろうか?」
「いいよ。そしたらお前が痛いだろ」
「……ありがと」
クリスマス……とても、いい日になったなって思うの。
会えないって思ったのに、綾翔から電話がきて、家に泊まることになって。
最近は結構話せるようになったものの、本調子ではなかったから。
やっぱり会う回数も話す時間も減っちゃったから。
だから――今日は嬉しかった。
すごく嬉しいクリスマスプレゼントだったよ。
そんな感動的な感じでいたけど、なんだか窓やら壁やらがカタカタキシキシいってきた。
最初のコメントを投稿しよう!