第4章 幸せはここに

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…………は? 「ね、寝てやろうかって」 「怖いんだろ。じゃー一緒に寝てやるよ。抱きついてきてもいいんだぜ」 「……なっ!」 顔が熱くなっていく。 あ、あんた言ってる意味がわかって言っているわけ!? も、もしかして本当に私って女の子として見てもらえてない……のかな。 「い、いいよ」 「いいからもっと壁際に寄れよ」 「い、いやいや! いいって!」 「うるせーよ!」 綾翔は私をググっと壁に押し込み、自分の寝るスペースをつくった。 「ちょ、綾翔!?」 「…………」 綾翔は何も言わずに、私の隣に枕を置いてベッドの中に入ってきてしまった。
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