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明さんの言った通りだよ。
いつの間にか私……綾翔のこと、ちゃんと男の子だって見始めたんだ。
「…………」
「綾翔……寝た、の?」
綾翔からは返事がない代わりに規則正しい寝息が聞こえてくる。
寝ちゃったのか。
ちょっと、ギュッて抱きついてみてもいいかな……。
私はそっと、寝ている綾翔の腰に腕をまわしてみる。
呼吸と一緒に上下する体と、温かい体温が伝わってきて少しだけ恥ずかしくなる。
「綾翔が悪いんだよ。わかってるの?」
久しぶりに二人で寝たクリスマスの夜。
今日はなんだか、ぐっすりと眠れそうな予感だ……。
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