第4章 幸せはここに

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そんな感じでドキドキしながらも何事もなくただ二人で一緒に寝ただけの一晩。 男女とは思えないくらい本当に何もない。 「ふわぁ……あー身体痛ぇ。まじお前のせいだわ。俺の身体固定しやがって」 夜抱きしめた腕は私が起きるまでほどかれることなく、綾翔の身動きを封じてしまっていたらしい。 「ちょうどいい抱き枕だったよ」 「俺は抱き枕かよ」 「綾翔が悪いんだからね。私の(ベッドの)中に入ってくるから!」 「あー、かぎかっこも言おうな卑猥だから」 一晩一緒にいたせいか、綾翔の態度も私の気持ちもなんだか楽になっていた。 ただ……やっぱり気持ちはモヤモヤするのだけど。
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