第4章 幸せはここに

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まあ、やり過ぎたらいじけちゃいそうだから少しだけ……ね? 私は、静かに歩いて綾翔の部屋の前に立ち 「綾翔のバカっもう知らないんだから!」 と言って、ドアの前で足をバタバタさせて、あたかも泣きながら去って行くかのように。 すると、すぐに部屋の中でバタバタする音が聞こえ始める。 慌ててるみたい。 「…………」 じっと綾翔が部屋を飛び出して来るなり謝るなりを待っていると、すぐに綾翔の声が聞こえた。 「……お前、そこにいるだろ」 「えっ!?」 「お前の真似してみた。どうだ」 「あああ、あんた……!」 あ、綾翔の方が上手……。 私は、渋々と部屋のドアを開けて綾翔に謝ったのだった。
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