1449人が本棚に入れています
本棚に追加
まあ、やり過ぎたらいじけちゃいそうだから少しだけ……ね?
私は、静かに歩いて綾翔の部屋の前に立ち
「綾翔のバカっもう知らないんだから!」
と言って、ドアの前で足をバタバタさせて、あたかも泣きながら去って行くかのように。
すると、すぐに部屋の中でバタバタする音が聞こえ始める。
慌ててるみたい。
「…………」
じっと綾翔が部屋を飛び出して来るなり謝るなりを待っていると、すぐに綾翔の声が聞こえた。
「……お前、そこにいるだろ」
「えっ!?」
「お前の真似してみた。どうだ」
「あああ、あんた……!」
あ、綾翔の方が上手……。
私は、渋々と部屋のドアを開けて綾翔に謝ったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!