第4章 幸せはここに

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綾翔に誘ってもらえてよかったかな……。 「綾翔、クリスマス、一緒に過ごしてくれてありがとう」 「ん? ああ……でも、お前先輩といたんだろ。邪魔して悪かったな」 「ううん、いいの」 そう。 綾翔と過ごせてよかったの。 よかったんだよ――。 「来年も一緒にクリスマスが出来たらいいよね!」 そう笑いかけると、綾翔は少しだけ笑ってくれて……。 来年も一緒に……ね。 もし、もしだよ? もし……綾翔と付き合う事が出来たら、二人きりでクリスマスをひっそりとやって。 プレゼントを交換して。 手作りのケーキなんか食べちゃってさ……そんな風に、 過ごせたらいいな。
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