1449人が本棚に入れています
本棚に追加
/845ページ
私は先輩の事を少し気にしながらアイスケーキを口に運んだ。
甘くて冷たいのが口に広がっていくのを感じた。
「あ、美味しい!」
「ほんと……美味しい」
アイスの上にストロベリーソースがかかっていて、甘さの中に少しのほろ酸っぱさがあって美味しい。
思わず笑顔になるほどだった。
「女の子は甘いものが好きだね。俺は嫌いじゃないけど、甘過ぎるのは苦手だな」
斎藤くんは微笑をうかべながらアイスを一口食べた。
「私も甘過ぎるのは苦手だな」
「そうなんだ? それ、結構甘そうだけど」
持っていたスプーンで私のアイスケーキを指し示した。
私は「そんなことないよ」と言うが、斎藤くんは「いや絶対くどい」と言ってまた笑った。
最初のコメントを投稿しよう!