第5章 想いの果てに

2/94
前へ
/845ページ
次へ
しんしんと降り積もる真っ白な雪。 この雪が、もし私の中に降り積もってくれるなら、この感情の上に積もり見えなくしてください。 これからずっと溶けないように。 いつまでも降りやむことなく埋めてください。 神様、どうして私の心に雪はないのでしょうか。 なぜ、いつまでもこの感情が見えてしまっているのでしょうか。 もしこんな感情を抱いて誰かを傷つけるのをわかっている私を知ったら嫌いになりますか? もしそうなら隠し続けます。 雪がなくとも隠し続けます。 あなたが好きです。 いつまでも好きなんです。 だから知らないでください。 私のこの感情を――
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加