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それから十分程度でみんな食べ終わり、少しだけ話して店を出た。
佳奈と斎藤くんとわかれ、綾翔と二人で家に向かった。
綾翔と私の家は歩いて三分程度の距離にあるので、いつも登下校を一緒にしている。
これは小学生の頃から変わらないのだ。
いつも一緒。
私にとって、とても当たり前で誰も代わることのできない存在だった。
「太陽傾いてきたねー。綺麗なオレンジだぁ」
「早く沈めばいいのに」
「どうして綾翔はそういう事言うのよ。もう少しさ「綺麗だな」とか言えないわけ?」
「言えねえ」
綾翔は建物の日陰から日陰へと移動して、太陽を避けるように歩いていた。
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