第5章 想いの果てに

11/94
前へ
/845ページ
次へ
そんな意味のない考えを巡らせてないで、誰かに聞いてみた方が早いかもしれないな。 商店街は人も多いし……。 「よし、すみま――はっ!」 真緒レーダー反応! すぐに隠れろとピコーンピコーン言ってるよ! よくわからないね! 「とりあえず隠れよう……」 私は商店街のお店の角に張り付く。 十字路になっているから、きっと前を向いて歩いてる人には気付かれないよね! 「よし、このままやり過ごして……」 「真緒ちゃん?」 「きゃああああああっ!? って、先輩!?」 背後から先輩が近付いてきてい――って、 私は咄嗟に悲鳴をあげたことに気づき、商店街の道を歩く“アレ”を見てみた。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加