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「さっ、斎藤くん奇遇でござるでございますね!」
「そ、そうだね。なんか日本語どうしたのって感じだけど」
せっかく逃げてきたのにここで会うとは……。
斎藤くんは息切れてないし、多分追いかけてきたわけじゃない。
でも走った私と歩いた斎藤くんが一緒につくなんて、あの道からどう来たんでしょう。
「それより河井さん。さっき俺のこと見て逃げたでしょ」
「え!? めめめ、滅相もござらぬですよ!?」
「あ、うん。だから日本語」
そんな感じで、逃げても無意味だったようで再び斎藤くんに出会ってしまった私。
でも、なんとなく斎藤くんが何も言わないなんて変?
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