第5章 想いの果てに

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「さっ、斎藤くん奇遇でござるでございますね!」 「そ、そうだね。なんか日本語どうしたのって感じだけど」 せっかく逃げてきたのにここで会うとは……。 斎藤くんは息切れてないし、多分追いかけてきたわけじゃない。 でも走った私と歩いた斎藤くんが一緒につくなんて、あの道からどう来たんでしょう。 「それより河井さん。さっき俺のこと見て逃げたでしょ」 「え!? めめめ、滅相もござらぬですよ!?」 「あ、うん。だから日本語」 そんな感じで、逃げても無意味だったようで再び斎藤くんに出会ってしまった私。 でも、なんとなく斎藤くんが何も言わないなんて変?
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