第5章 想いの果てに

14/94
前へ
/845ページ
次へ
「斎藤くん、何かありました?」 「え、なんで?」 「いえ……斎藤くんがいじめてこないなんて気持ち悪いです」 そう言うと斎藤くんの後ろに黒と紫のオーラが出て、顔に影が出来る。 そして、にっこり微笑む。 「どういう意味なんだろう? そっか、いじめてほしいんだ。静かな本屋でどこまで河井さんが声を殺せるか試してみようかな」 「ちょ! な、何をする気ですか!」 「言わなきゃだめ? 俺は別に言ってもいいけど」 「きゃー! すみませんすみません本当にすみません!」 って、こんなに謝ってたら何を言おうとしてるのかわかってるみたい!?
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加