第5章 想いの果てに

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それでも勉強しないよりは、わかる問題が増えるかもしれないし。 「河井さんが参考書ねぇ……探し方わかるの?」 「えっ……? あ、いえあまり……」 やっぱり……今日は斎藤くんのSさに磨きがないというか。 どこか具合悪い? 何か悩みがあったりするのかな? 「あ、あの斎藤くん。どこか具合でも悪いんですか……?」 「バカにしてるの?」 「う、ううん。今度は心配してるの。なんか元気ないし」 「ふーん。河井さん、バカのくせにそういう事には勘付くんだね」 今サラッとバカにされた……。 「ありがとう河井さん。でも、何でもないから大丈夫だって」 斎藤くんはそう言って微笑む。
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