第5章 想いの果てに

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うーん。 それでもやっぱりSさが微妙だなぁ。 いつもなら、もっと酷い事とか恥ずかしい事とか言ってくるのに。 顔色は悪くないと思うんだけどなぁ。 「英語と国語は教科書でいいよね。単語と漢字は書いて覚えればいいから」 「う、うん」 「英語はノートに書いてある文を暗記すればいいよ。化学と世界史も教科書の太字を抑えればいいかな」 「太字?」 「ああ、太字だけじゃなくて前後の文も覚えて、図も覚えることだね」 さすがだ……参考書なんか買わなくても、教科書でいいんだ。 もしかして斎藤くんって、参考書1つも持ってないのかも。 頭がいいのは勉強を理解してるから……ってところ?
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