第5章 想いの果てに

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「あのね、未亜ちゃんの絵本を選ぶ約束をしてたんだよ」 「未亜の……?」 綾翔……まだ疑うような目なんだけど。 まぁ私から斎藤くんと一緒にいるだなんて催眠術にかかってるようなものだもんね。 「河井さんも失礼な事考えてない?」 「かっ、考えてませんよ! じゃ、じゃあ綾翔と先輩は先に行っててください!」 綾翔と先輩の背中を1階に行く階段まで押していく。 「気を付けてね真緒ちゃん」 「気を付けろよ真緒」 きっと先輩は気を付けて来てねの意味で、綾翔は斎藤くんに気を付けろって事だと思う。 だ、大丈夫だよ。 こんな公共の場所でね!
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