第5章 想いの果てに

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「河井さん?」 「きゃあああああっ!」 斎藤くんの前では何も失礼な事は考えられない! 怖い、怖いよ! その後、斎藤くんはお会計を済まして本屋を後にした。 「んー5時かー真っ暗だね」 「そうだね。ま、帰りは綾翔にでも送ってもらえば?」 「そうですね……あ、でも先輩いるし……」 「大丈夫大丈夫。俺に任せといて」 えっと……任せられないんですが……不安で。 商店街を抜けて、自然ヶ丘高校や神社のある方向へ来た。 そこにある住宅街は、昔からある家が多くて私が住む場所より家の数は少ない。 たしか……20年前くらいの時は人口も少なかったとか。 だから、昔ながらの住宅街は家と家の間隔が広くて家が少ないのだ。
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