第5章 想いの果てに

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私の家は反対側の住宅街。 綾翔もそこの近くに住んでいて、こちら側は家が多い。 前は開拓されてない土地だったらしいけど、発展と共に開拓されていき、お父さん達は病院を作り移り住んだ。 「河井さん知ってる?」 「なに?」 「あそこに川があるじゃない。ほら。林の中にあるやつ」 「ああ……はい……」 「あそこってね……女の人が首つ――」 「わーわー! 何を話す気ですか!」 斎藤くんの顔! 今絶対に怖い事を言う気だった! あそこは確か……今は病院の敷地だけど、昔は神社の土地だったとか。 林の殆どが神社の土地だったんだけど、今は病院とかお金持ちが買い取ってしまって、神社の土地は一部になったんだよね。
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