第5章 想いの果てに

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斎藤くんのお母さんはクスクス笑っている。 こんな美人から生まれるんだから、斎藤くんも弟も顔がいいわけだ……。 「ふふ。ごめんね。私は怜也の母です」 「あっ、えと、河井真緒です」 「よろしくね真緒ちゃん」 やわらかくて可愛くて綺麗で……。 「はい。これ未亜に渡しといて」 「うん。……怜也くんはこれから遊びに?」 「綾翔たちとね」 「そう、行ってらっしゃい」 斎藤くんのお母さんは手を振ってくれる。 家の中から未亜ちゃんが呼ぶ声が聞こえ、家の中に入っていってしまう。 「綺麗なお母さんですね」 「そう? まーよく大学生に間違われるとか自慢してくるけどね」
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