第5章 想いの果てに

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それからも、斎藤くんは黙ったままだった。 berryに着くと、綾翔と先輩は奥の席で既に座っていた。 席には荷物……って、あ。 そういえば教科書とか持ってきてなかった……。 「お、お待たせしました」 「どうも」 荷物の中はやっぱり教科書……き、気付いてたんだな。 私が手ぶらな事……。 「真緒ちゃん座って」 「お前も来たのか斎藤……」 綾翔と先輩は向かい合って座っている。 う、うわぁ……綾翔の隣に座りたいけど、そんなこと出来ないし……。 「河井さんどっちに座る?」 「えっと……」 うわーん! どっちに座ればいいのっ!
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