第5章 想いの果てに

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そう思っても、誰か一人と結ばれたいって思っちゃうんだよね……。 みんなを追うことはできない。 先輩を選んで、綾翔は私の所から離れていってしまった。 それと一緒に斎藤くんも。 綾翔を選んだら、きっと次は先輩がいなくなってしまう……。 でも、でも――! 「――って、聞けよ!」 「うわ!?」 「お前、ぼーっとしすぎ。まじ」 「あ、ご、ごめん……てへ」 「可愛くねーって」 綾翔は私の頬を思いきりつねる。 しかも手加減なしに。 「いたっ!?」 「目が覚めたかぁ?」 「覚めまひた覚めまひた!」
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