第5章 想いの果てに

48/94
前へ
/845ページ
次へ
それから8時近くまで勉強したけど、なんだか成果は見えず……。 「バカだなーお前。こんなん中学の勉強だぜ。何やってたんだよ」 「まぁまぁ、頑張ったんじゃない河井さん。また頑張ろうよ」 「そうだね」 くっ……励ましの同情が心にグサグサと刺さっていくわ……。 「ま、誰かが欠けたとしてもさ、一人でも暇なら勉強すりゃいいじゃねぇか」 「そうだね。僕らが最低一人でも真緒ちゃんとの予定が合えば、テストまでの期間中は教えてあげようか」 わー……すごい優しいな。 綾翔なんかめんどくせーとか言いそうなのに、一緒に勉強してくれるんだ……。 すごく、嬉しい。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加