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「じゃ、もう遅せーし。帰るか」
「あ、そうですね」
もう8時かぁ……。
さっき、一応連絡はしておいたけど、勉強にここまで時間を使うなんて。
晩御飯はレンジでチンかなぁ。
「じゃ、俺は帰るから。またな」
「あ……」
ど、どうしよう。
一緒に帰りたいけど先輩もいるし……。
私は斎藤くんを見ると、斎藤はにっこり微笑んで肩をポンポンとしてくる。
「ねぇ綾翔待って」
「あ? なんだよ」
「河井さんの事送ってあげてくれない? 先輩にちょっと用事があって」
「用事って……お前、変な用事じゃねーだろうな」
そう言われた斎藤くんはニヤリと笑う。
え、怖いです……。
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