第5章 想いの果てに

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「じゃ、もう遅せーし。帰るか」 「あ、そうですね」 もう8時かぁ……。 さっき、一応連絡はしておいたけど、勉強にここまで時間を使うなんて。 晩御飯はレンジでチンかなぁ。 「じゃ、俺は帰るから。またな」 「あ……」 ど、どうしよう。 一緒に帰りたいけど先輩もいるし……。 私は斎藤くんを見ると、斎藤はにっこり微笑んで肩をポンポンとしてくる。 「ねぇ綾翔待って」 「あ? なんだよ」 「河井さんの事送ってあげてくれない? 先輩にちょっと用事があって」 「用事って……お前、変な用事じゃねーだろうな」 そう言われた斎藤くんはニヤリと笑う。 え、怖いです……。
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