第5章 想いの果てに

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斎藤くんは「まぁまぁ」と言いながら、先輩の腕を引っ張ってお店を出ていく。 その時の先輩の顔―― 「真っ青だったな」 「うん真っ青だったね」 な、なんだか……。 私のせいで先輩、御愁傷様です本当に申し訳ありません……。 「……はぁ、よくわかんねーけど。こんな時間だし仕方ねーよな。送るわ」 「ありがとう……」 クリスマスの時もだったけど、斎藤くんには本当にお世話になっているなぁ。 「あー……とりあえず、荷物持ってやるから貸せよ」 「う、うん」 「じゃ、行くか」 「そだね」 私と綾翔は、berryを出て帰路についた。
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